BCG免疫とS型コロナウイルスの免疫が抵抗力をつけている
世界中で130万人以上が感染し、8万人以上の死者が出ている新型コロナウイルス(4月8日現在)。世界の研究者が驚くのが、日本の死亡率の低さだ。
3月末時点で人口10万人あたりの日本の死者数は0.04人。一方でイタリアは同17.79人、スペインは同15.64人と大きな差がある。医療ジャーナリストの鳥集徹(とりだまり・とおる)さんが説明する。
「原因については諸外国も関心を持っていますが、現状では日本はウイルス感染の有無を調べるPCR検査数が絞られているため、感染数や死亡数が過小評価されているとの指摘がある。あまり他人と直接的に接触しない、大声でしゃべらないといった行動様式や、マスクや手洗いなどの習慣が日本における感染拡大を防いでいる可能性も考えられます」
また、日本におけるBCG接種率の高さが重症化を抑えている可能性を指摘する声もある。さらに注目されるのが、「日本人は新型コロナの免疫を持っている」という新たな仮説だ。
新型コロナにはS型と感染力の強いL型があり、京都大学大学院医学研究科・医学部特定教授の上久保靖彦さんらは論文で「S型がL型よりも早く中国から伝播し、部分的な抵抗力を与えた」と発表した。
「昨年末まで日本はインフルエンザが史上最高ペースで流行していましたが、今年になってから急速に流行がストップしました。その理由を、論文では昨年末から日本にS型が流入して、インフルエンザ感染を阻害している可能性を示唆しました。
昨年11月から今年の1月まで中国人観光客は184万人入国していたため、S型がすでに日本の一部で“蔓延”していたということです。そのため、L型にも部分的な集団免疫を付与しているという内容でした」(医療ジャーナリスト)
諸外国が驚く「日本の奇跡」を維持するには、自らのリスクを正しく知り、対策を進めることが肝要だ。
※女性セブン2020年4月23日号
出典元 Yahooニュース
BCG接種が免疫獲得している可能性について
一部のメディアで話題になっているのですが、「新型コロナウイルスによる感染症に対してBCGワクチンが有効ではないか」という仮説があります。2011年に学術論文として発表されたBCG接種に関する世界地図と現在世界で猛威をふるっているコロナウイルスの感染地図が非常に酷似しているというのです。(「The BCG World Atlas: A Database of Global BCG Vaccination Policies and Practices」Reserch Gate)
その状況を詳しく分析したオーストラリア在住の日本人のブログが世界的な注目を集め、この仮説が広まりました。(「If I were North American/West European/Australian, I would take BCG vaccination now against the novel coronavirus pandemic. March 26, 2020」JSatoNotes)
これらの話をまとめてみると、このような傾向が見られるようです。
ニュースの偏向裏読み
BCGワクチン接種というのは平成17年までは4歳時未満を対象に行われて
いましたが、それ以降は生後6カ月未満に変更されました。
私なんかは確か小学校入学後の1年生の時にした記憶があります。
廊下に並ばされて、順番に剣山みたいな針のついたものでチクッと刺す
やり方です。そして、刺した後が腫れてきたり、場合によっては発熱が
出たりする児童もいました。
この接種は免疫獲得を確実にするために2回ほどやりました。当時は今と
違い結核が流行していた時期で感染予防をするために必要なものでした。
しかし、平成以降は感染者が減ってきましたので、接種時期の偏向があった
ものと思います。
しかし、BCGワクチン接種の疫学的調査では有効性がありそうだという
事になっていますが確実性があるものではありません。
しかしながら、それでもその可能性を否定出来ないということも事実です。
明らかに日本人の死亡率は低く、以前流行したSARSウイルスでも死亡率が
低いことが確認されていて、その効果はありそうです。
また、S型コロナウイルスが日本では先に流行していて、これが現在症状を
重篤化させるL型kロなウイルスの感染の予防と症状悪化を抑制していると
言うことも影響しているようです。
当初、厚生労働省が日本では爆発的感染が発生する状況にはないと広報
していたのは、こうした事実を知っていたからなのではないかと思います。
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